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「ツ、イ、ラ、ク」 姫野カオルコ 著 (文庫)
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内容(「MARC」データベースより)
すべての人の記憶に眠る、官能の目覚め。狂おしいまでの恋の痛み、恋の歓び-。
渾身の思いを込めて恋の極みを描ききった長編小説。


2003年に単行本が刊行された本です。
姫野カオルコさんの本を、読んだような気がしていましたが初読み作家さんです。

小学校2年生から、お話が始まるのです。延々と・・・子供達が続々出てきて・・・。
正直読むのを辞めようかと思った。半分ぐらいまでは忍耐・忍耐でした(笑)

ところが解説の方も書いているのですが
私も読んでいくうちに不思議な感覚が出てきました。

もうとっくに忘れたはずの記憶、もう思い出しもしない記憶、
中学校から高校時代の記憶が、この物語と一緒に出てきたのです。
もう50年以上も思い出しもしなかった小学校時代の記憶までもが・・・・。

登場人物に当てはまる様な人が、次々と記憶の中から出てくるのです。
どこまで思い出していくのか?面白くなってきた。
自分の感情まで思い出し、そうだったのかな?と再認識したり。

とてものりよく書いているのに、新撰組隊士の〇〇のように・・・など
私には理解できない所もありました。
お笑芸人が笑えなくなっている年齢を自覚しました(笑)
ただ、官能小説的なところも出てきて、いくらなんでも中学生!が??

高校を卒業したら、倫理の先生と結婚すると聞いたこともありましたし
せめて高校生位にして欲しかった。現実離れしているように思ったのは、
高校は8クラスだったが、中学は3クラスしかない田舎だったからかしらね。

古い記憶を思い出し、脳が少し活性化したかもしれません。
ただ、短期記憶が、これからの問題ですけれどもね(笑)

「桃 もうひとつのツ、イ、ラ、ク」姫野カオルコ著

「阿寒に果つ」 渡辺淳一 著

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