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「反人生」 山崎ナオコーラ 著
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内容紹介
「反人生」・・・・夫を亡くしてひとり暮らしの荻原萩子・五十五歳が抱く、
         バイト仲間の年下女子・早蕨へのときめきと憧れ
「越境と逸脱」・・・世界を旅する寅次郎、ユーモアのセンスあふれる桃男。
          男友だちから新たな感覚を学ぼうとする大沼の行く末は。 など全4編。


期待して山崎ナオコーラばかりを、読んでみたが、タイトルの「反人生」はSFかな?
私は、全く理解できないかった。残念。他の3編は、かなりの短編も良かった。
最後の「社会にでない」は、何故こんなタイトルを?と思うが・・・・。

流産してから、ピアノ曲とやけに親しくなった。暗い気持ちにしてくれるからだろう。
この文章から始まる物語です。
クラシックが全く苦手な私は、ピアノの独奏曲だけは、聞けるし、
たまに聞きたくなる時もあるから、そうなのかなぁ~(笑)

以前、小説家の中村文則さんが、「暗さを肯定するために文学をやっている」ー中略ー
作品にはいつも暗さが漂っている。そして、読者である私たちの心の闇を肯定してくれる。
小説というものの全てが暗さを内包している。134ページ記


なんだか納得してしまうなぁ~。日々肯定感って必要だものね。
読んだことがないので中村文則さんの本を読んでみようかしら・・・と思ったのでした。




「カツラ美容室別室」 山崎ナオコーラ 著
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内容紹介
こんな感じは、恋の始まりに似ている。しかし、きっと、実際は違う――
カツラをかぶった店長・桂孝蔵の美容院で出会った、淳之介とエリの恋と友情、
そして様々な人々の交流を描く、各紙誌絶賛の話題作。



カツラをかぶった店長・桂孝蔵の話が、もっと出てくるかと思ったけど、違った。
面白いとは言えないけれども、読んで良かった本です。
恋と友情のお話なのですが、淳之介のつぶやき?が、随所に出てくる。
そこが良かったので、書き留めておこうと思う。

「こんなにも人間関係が曖昧であることで、先行きが不安になる。
もっとこまめに他人と連絡を取り合わなくては、人間の形としておかしいのではないか?」

「自分が大好きなオレは、この先も、枠のない関係の中で、茫洋とした存在として過ごしていくのか?」
ちなみに、「茫洋」は、「つかみどころがない」「とらえどころがない」の意味で使われていると思う。

で・・・・本を読んでいく内に、今の自分に楽な方の答が出てくる。
それで、若い人なのだけれどもナオコーラさんの本を読んでしまう。

この本は、これが言いたくて書いたのだろうと思った。
「相手の心を覗くことは、相手の心を予想することとは違う。
ただひたすら注意深く、全身を耳にして耳を澄ますのだ。答えは出さない。
相手の心がわかることはないから。ー中略ー理解は不可能で、誤解だけが可能。
知らないということを深めたくて、心を覗くのだ。」124ページ記


答えは出さない。理解は不可能で、誤解だけが可能
この言葉を心に止めておけば、人と円満に暮らせそうです。




「ヴィオラ母さん」 ヤマザキマリ著
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内容紹介
「生きることって結局は楽しいんだよ」 音楽と娘と自分の人生を真摯に愛する
規格外な母リョウコの まるで朝ドラのような人生! ***中略***
「リョウコ」とは、漫画家・ヤマザキマリの今年で86歳になる「規格外」な母親のこと。
見本となるような「いい母親」ではなかったけれど、 音楽と家族を愛し、
自分の人生を全うする、ぶれないリョウコから 娘マリが学んだ、
人生において大切なこととは? 昭和を駆け抜けたリョウコの波瀾万丈な人生!


去年、北海道立近代美術館で棟方志功展の時に、
ヤマザキマリさんの講演を聞いた。魅力的な人物で、とても楽しかった。
彼女の母親ってどんな人?と思い本を読んでみた。

凄い人ですけど・・・・としか言いようがない。出自が凄いし。
「我が道をいく」とは、この様な人の事を言うのではないかと・・・。
恐れ入りましたって感じ。

ただ母親の事実を書いているだけだから、文章的には、つまらない。
それに文と漫画と内容がダブルのは、しつこい感じ。
どちらかにすれば良かったのに。

遺伝子は、誰でも親から子へと、良くも悪くも、
受け継がれていっているのだろうなぁ~と思ったのでした。

良い遺伝子の方に目を向け、親に感謝したいものです。



「ちょいな人々」 荻原 浩 著(文庫)
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内容(「BOOK」データベースより)
「カジュアル・フライデー」に翻弄される課長の悲喜劇を描く表題作、
奇矯な発明で世の中を混乱させるおもちゃ会社の顛末「犬猫語完全翻訳機」と
「正直メール」、阪神ファンが結婚の挨拶に行くと、彼女の父は巨人ファンだった…
「くたばれ、タイガース」など、ブームに翻弄される人々を描くユーモア短篇集。


確かにユーモア短篇集でした。笑えました。楽しめました。
こんな本に出会うと「あぁ~面白かった」でいいじゃんと思います。
私の読書は娯楽・娯楽・・・・時々、本ばかり読んで何しているの?
何か身になっているの?と、自問自答しだすことがあります。

「犬猫語完全翻訳機」は、特に面白く読みました。予想通り失敗。
可愛がっているペットと話せたら?と誰もが一度は、考えますよね。
でも、やっぱり会話できないほうがいいみたいね(笑)
人間だって、考えたことが筒抜けだと困りますよね。

猫は全く反抗しないから、猫可愛がりできる。
我家の猫、多分マロンの方が、時々「抗議うんち」をします。
でも、怒りはわかず、「何が悪かったのか?」と自己反省。
猫には、超広い心で接する事ができるのです。

今年の北海道の夏は暑くてたまらない日々でした。
我町も、初の30℃、もしかして初体験かも(笑)暑いと何もできないね。
でも、でもですよ。流石?我町です。今まで朝に床暖入れた日があります。
もう猫が寒がっているから。猫は10年経って、もう65才位、この後1年で+5才だって(悲)

最近は、毎日午後に役場から町内放送が流れてきます。
「最近、町内で熊の出没が出ております。夜の外出はお気をつけて下さい」と。
札幌ばかりがニュースになっているけどね。ここも同じ。

ブログが億劫になっていた。暑さのせいと言うことで・・・・。
備忘録・備忘録・・・たまると、益々億劫になる。
寝る前の読書時間は暑くても同じで、購入した文庫本を読んでいました。


 「赤い長靴」 江國香織 著(文庫)
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内容紹介
結婚して十年、子供はいない。二人なのに一人ぼっち。
漂う心の動きをとらえた、限りなく美しく、少し怖い、絶品の連作短篇小説集


6年前に一度読んでいて、珍しく再読してみたくなり中古本108円にて購入。 
細かい内容は、忘れていたけど、感想が以前と変わらないのが可笑しい。
自身のブログに「夫婦に限らず、人と人が分かり合うってどの様な事なんだろう。
わかり合えない部分がある事を分かる事、通じない事部分がある事を分かる事、
そしてそれを認める事かな?」と書いてあった。(笑)
この夫婦は、かなり変だと思うけれども、2人が良ければそれで良し。
今回は、とても愛し合ってる夫婦だと思った。


「神様のボート」 江口香織 著(文庫)
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内容紹介
あたしは現実を生きたいの。ママは現実を生きてない。
消えたパパを待って、あたしとママはずっと旅がらす……。

江口香織ワールドにハマってみたいと思い読んでみたが
この本は、残念ながら私好みでなかった。
恋愛沙汰の狂気は、もうどうでもいい年齢になったって事かな(笑)


「趣味で腹いっぱい」 山崎ナオコーラ 著
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内容紹介
趣味は上を目指さない、競争をしないから素敵――
趣味に興じる鞠子と銀行員・小太郎の結婚生活の行方を描く、著者最高傑作!


「働かざる者食うべからず」と言う父方針の元で育った小太郎と
大学院を卒業しても、ずーとアルバイトで専業主婦になりたく
趣味と実益をかんがえたくない鞠子
考え方が全く違う夫婦のあれやこれやの物語

サークルに入って、友だち作りの為に趣味はしない、だから独学でとか
そうそうと賛成部分が多々あり、今は鞠子の様な考え方になっているわとの
自分発見で、楽しく読めました。
ただし、年金生活になった今は・・・であって、自立心旺盛であり、
脱専業主婦を選んで、一人で2人の娘を育てていた若い頃に、
この本を読んだら、どう考えただろう?と思いました。

生活の為に、働き続けた私は、今はしたいことだけをしていい生活。
年金生活(働かなくてもお金が頂ける)の、なんとありがたいことか。

と、ありがたや~ありがたや~と幸せな生活の再確認をいたしました(笑)


「きらきらひかる」 江口香織 著(文庫)
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内容紹介
私たちは十日前に結婚した。しかし、私たちの結婚について説明するのは、
おそろしくやっかいである――。
笑子はアル中、睦月はホモで恋人あり。そんな二人はすべてを許しあって結婚した、
はずだったのだが……。
セックスレスの奇妙な夫婦関係から浮かび上る誠実、友情、そして恋愛とは?
傷つき傷つけられながらも、愛することを止められないすべての人に贈る、
純度100%の恋愛小説。


妻笑子は、鬱でアル中で、とんでもない主婦なんだけれども、
ホモで恋人ありの医者の夫は笑子のすべてを受け入れている。
摩訶不思議な夫婦の物語ですが、何故か違和感のないお話です。

どうしてなのだろう?ホモカップルにしても、出てくる人皆が、
自分に正直だからだろうか?旦那さんは、ちょっとした嘘もつけなくて困る。
おもてなしができない笑子を、気取らなくて、素のままがいいと思えるし
夫に対しても、羨ましいくらい無理をしていない。
この人達の先はわからないけれども、どんな形の夫婦がいてもいいと思えた。

最後のページを見ると、この本の発行は平成6年、平成20年に47刷り。凄い。
随分前に書かれていますが、古さを感じませんというより、新しい感じです。


「緋の河」 桜木紫乃 著
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内容紹介
男として生まれた。でも、あのおねえさんみたいな、きれいな女の人になりたいな――。
蔑みの視線も、親も先生も、誰に何を言われても関係ない。
「どうせなるのなら、この世にないものにおなりよ」。その言葉が、生きる糧になった。
カルーセル麻紀さんのことを、いつか絶対に書きたかった、という熱い思いが物語から溢れ出る。


あとがきに人生の舵を自分で切り続けた人、自分の居場所を自分で作った人・・・・。
とあります。まさにそのとおりで、物心ついたときから、はっきりした望みがあり、
流されることなく、信念を強く持ち続けて、なりたい人になった物語です。

カルーセル麻紀さんをモデルにした少女時代の話で著者による想像との事で、
家族構成も全部違うと言うことですが、どうしても、書いてあることが
彼女の事の様にとってしまう。彼女は、この本を読んでどの様に思ったのだろうか?

最近はLGBTの文字も目にするようになり、いろいろな人がいて当然と考えていたし
自分は受け入れていると思っていましたが、あとがきに彼女とあったので、
彼女と書きましたが、私の中で??で違和感があった事が新発見でした。

皆が賛成してくれて、なりたい人になるのは、いいですが
そうでない場合、本当に大変だと思いました。