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「家族じまい」 桜木紫乃 著
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内容(「BOOK」データベースより)
「ママがね、ボケちゃったみたいなんだよ」。突然かかってきた、妹からの電話。
認知症の母と、齢を重ねても横暴な父。
両親の老いに姉妹は戸惑い、それぞれ夫との仲も揺れて…。
別れの手前にある、かすかな光を描く長編小説。


第1章から第5章まであって、それぞれに女性の名前がつき
その章は、その人中心の物語になっています。
連作の感じで、後からも名前は、娘や嫁、妹、旅行者として出てくる。

自分は、どの人に一番近い思考かな?と興味深く読み進んでいった。
奥深い感情を適切に表現されている部分もあり、上手いなぁ~。

帯に大人の諦観と慈愛に満ちた傑作小説とあります。諦観 「悟りの境地で物事を見る」。
桜木紫乃さんは、今55才なのに、第5章の登美子 82才は、そのとおりだと思いました。

家族って何なんでしょう。
ふたりを単位にして始まった家族は、子供を産んで巣立ちを迎え、また二人に戻る。
そして、最後には一人になって記憶も散り、家族としての役割を終える。
人の世は伸びては縮む蛇腹のようだ。
(本文より)

兄弟姉妹って何なんでしょう。
「第5章の登美子」のように、最後にいてよかったと思えると幸せですね。



「少年と犬」 馳 星周 著
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内容(「BOOK」データベースより)
家族のために犯罪に手を染めた男。拾った犬は男の守り神になった――男と犬。
仲間割れを起こした窃盗団の男は、守り神の犬を連れて故国を目指す――泥棒と犬。
壊れかけた夫婦は、その犬をそれぞれ別の名前で呼んでいた――夫婦と犬。
体を売って男に貢ぐ女。どん底の人生で女に温もりを与えたのは犬だった――娼婦と犬。
老猟師の死期を知っていたかのように、その犬はやってきた――老人と犬。
震災のショックで心を閉ざした少年は、その犬を見て微笑んだ――少年と犬。
犬を愛する人に贈る感涙作。


短編だと思って読み始めたら、連作。犬は同じ犬でした。
猫派だけれども(笑)動物と子供には弱い。
久し振りに最後の「少年と犬」には、涙・涙でした。
読む場所、時間を考えたほうがいいと思います。念の為(笑)

163回、直木賞受賞作品なので、多くの人に読まれると思うし読んで欲しい。
被災者を悼む気持ちもうまれてくると思います。

今まで犬は飼った事がありません。娘のチワワを少し預かっただけ。
犬とは、感情が解りあいすぎるようで、怖い。望みを叶えてあげたいし・・・。
それに、一番の問題は冬の散歩。無理・無理。
冬には猫と炬燵で丸くなっていたい私です(笑)

明日から8月 暑くなって来ましたね。

暑中お見舞申し上げます。お体ご自愛下さいませ。




『安楽病棟』 帚木蓬生(ははきぎ ほうせい) 著
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内容(「BOOK」データベースより)
様々な症状の老人が暮らす痴呆病棟で起きた相次ぐ患者の急死。
理想の介護を模索する新任看護婦が気づいた衝撃の事実とは!?
終末期医療の現状を鮮やかに描く傑作ミステリー。


帚木蓬生さんは、1947年生まれ、精神科医で『安楽病棟』は、1999年に書かれた本です。
今は痴呆とは言わず、認知症と呼び名が変わりましたが(看護婦が看護師とも)
他は変わっていない様に思う。古さは感じなかった。

久し振りのぶ厚い本で、実際に図書館で見ていたら、たぶん借りていない(笑)
気合を入れて読み始めたが、最初の1/3は、年寄り10人のそれぞれの生い立ち。
昔話を聞いているような感じで・・・・親しみを感じた。
戦争もある時代で苦労したのよね。大変だったろうなぁ~と。
年寄と生活したことがないので、いいとこ取りの解釈だと思うけれども。

次に新任看護師と認知症患者との、悪戦苦闘が書かれていて感心するばかり。
人間が出来ていないと介護職は無理ね。私には無理ですわ。

そして後半、1995年当時のオランダの安楽死の実状が書かれていました。
安楽死という用語はあまり使われず生命終結行為(ライフ・ターミネーティング)
対象は・・・・と色々書かれていましたが、えっ!そうなの?と、正直ビックリした。
新生児や子供まで対象となる。子供は親の考えで・・・嘘でしょ?でした。

こんな本を読んでいる時、京都のALS患者の死亡で、医師2人が逮捕された。
お金も絡んでいそうで、この先どうなるのか?
人工呼吸器を付けるか否か、その時は患者さんの意思が尊重されるけれども
患者さんの意思は関係なく、外せないと何かで読んだ。
付けない方を選んだドキュメンタリーがあったが、まだ生きられるのにと思った。

私は「安楽死あり」でいいじゃないかと考えていたが、それは楽に死にたいという
自分に対してのみで、他人は受け入れられないのだなと、矛盾を再発見した。
認知症であっても、突然生命を絶たれるのは、それはやっぱり殺人だと思うし。

「天寿を全うする」のが、ベストですね。


「いのちの停車場」 南 杏子 著
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内容(「BOOK」データベースより)
東京の救命救急センターで働いていた、62歳の医師・咲和子は、故郷の金沢に戻り
「まほろば診療所」で訪問診療医になる。
「命を助ける」現場で戦ってきた咲和子にとって、「命を送る」現場は戸惑う事ばかり。

老老介護、四肢麻痺のIT社長、6歳の小児癌の少女…
現場での様々な涙や喜びを通して咲和子は在宅医療を学んでいく。

一方、家庭では、老いた父親が骨折の手術で入院し、誤嚥性肺炎、脳梗塞を経て、
脳卒中後疼痛という激しい痛みに襲われ、「これ以上生きていたくない」と言うようになる。
「積極的安楽死」という父の望みを叶えるべきか。咲和子は医師として、娘として、悩む。。


前回読んだ 久坂部羊さんも、今回の本、南杏子さんも現役医師です。
医師の書く本が好きです。次回読む予定の本も(笑)
フィクションでも、医療知識を得られて、医者や患者の心情を読めるから。

帯にこう書いてあります。
人生の最後をどのように迎えるか。人には、それを自分で決める自由があるはずだ。
自由か・・・。私もそう考えますが、今は、まだ無いでしょう。
でも、2作を読み、そう思う医者が増えてきているのかもしれないと思えた。

現実問題として、高齢化社会になり、国民の医療費が増えすぎていると思う。
コロナ禍で、少しは減ったのかしら?(笑) 少しは変わるのかしら?
生涯医療の内、終末期にかかる医療費は、約半分だそう。そうなの?

そこで、思い出したことがある。
母が脳梗塞で意識がなく終末期に、9ヶ月入院していた。
点滴だけで、人工呼吸器も胃ろうも、していなかった。
それで、ひと月の医療費の内訳が手元に届いた時、ビックリした。
100万近かった。超えていた気もするが・・・。
支払いは、医療保険外もあって、15万近く支払っていた様な・・・。
18年前の話だから、今は?それより高い?安い?

「無駄な延命治療で若い人の税金を使わないこと」と末期癌の高級官僚に言わせている。
コロナ禍で、年金も税金もちゃんと払える若い人が少なくなっているのではないだろうか?

これから死を迎える老人は、お金持ちは、再生医療なり、最先端医療をして、
医療の発展に貢献し、そうでない人は、それなりに考えていかなくてはならないでしょう。
0か百  一回きりのことですから(笑)



「オカシナ記念病院」 久坂部 羊 著
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内容(「BOOK」データベースより)
離島の医療を学ぼうと、意気込んで「岡品記念病院」にやってきた研修医の新実一良。
ところが先輩医師や看護師たちはどこかやる気がなく、薬の処方は患者の言いなり、
患者が求めなければ重症でも治療を施そうともしない。

反発心を抱いた一良は在宅医療やがん検診など積極的な医療を取り入れようとするが、
さまざまな問題が浮き彫りになっていき―。

現代の医療の問題点を通して、生とは何か、死とは何かを問いかける。
病気を治すのは「善」か? 著者渾身の医療エンターテインメント!


この記念病院の院長の名前は 岡品意了(おかしな いりょう)です(笑)
ドジをする看護師の名前は、るみさんと呼ばれ、宇勝なるみ(うかつな るみ)で、
笑えますが、それは捉え方では、重い内容なので、あえて軽くしたのだろうと思った。

「延命治療」があるのなら「縮命治療」もあっても、いいのではないか?とあり
私もそう思うが、まだ日本の医療は、最善を尽くして、1分1秒何が何でも生かそうとする。
その様に研修医、新実一良(真実一路)に、させる。その結果は・・・・。

患者がそれを希望するのであれば、いいことだし、間違っているとも思わないが、
希望しない場合は? でも医者の言われることを聞かなければならない。
検査も、薬も、必要ないと思っても、従わなければならない。
「この薬を飲まなければ〇〇○になるよ」と、脅かされているように思う。

この様な、オカシナ記念病院があれば、是非ともかかりたいものです(笑)
この離島では、昔のまま・・・自然のまま・・・認知症も受け入れるだけ。
検査も、薬も、患者の望むままなのです。いいなぁ~。

この本は、コロナ禍の前に書かれているのですが、読むと希望に燃えて
医者になりたい若者が、いなくなるのではないかな?(笑)




「すべての神様の十月」 小路幸也 著
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内容(「BOOK」データベースより)
貧乏神、福の神、疫病神――。もしも人間の姿をした神様が身近にいたら……。
神様たちの意外な目的が胸を打つ短篇集。
「幸せな死神」 「貧乏神の災難」 「疫病神が微笑む」
「動かない道祖神」 「ひとりの九十九神」 「福の神の幸せ」の6編


日本古来?の色々な神様が出てきて、愉しかったです。
死神もただ単に死を確認するだけ・・・と皆いい神様なのです。

貧乏神だって、強運の持ち主だから、大金を得ないように
その人について守っていると言う(笑)息子の親も、お金を得て
人生を狂わないようにしてあげていると・・・(笑)

本の中にも出てきますが、日本には八百万(やおよろず)の神がいる
(数ではなく、沢山の神様の事)
疫病神・死神・七福神・貧乏神・山の神・道祖神(どうそじん)
氏神・天女・天狗・九十九神(つくもかみ)福の神
・・・いますねぇ~(笑)
八咫烏(やたがらす)は、日本神話に登場するカラス(烏)であり神。

日本の神話から来ているのか?日本人の心には、
沢山の神様が住んでいるように思う。

この神々様をいつ頃、知ったのか?読んだのか?は、定かではないが、
この年になると、大体知っているもの。

無信心者の私でも、何かあれば、神様!仏様!
本当はお願い!ではなくて毎日、平凡に暮らさせて頂きまして、
「ありがとうございます」と、お礼を言わなければならないのよね。

でも、やっぱり「神様、仏様、被災地に、もう雨を降らさないで!」と
お願いをしてしまう。



「あの日に帰りたい 駐在日記」 小路幸也 著
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内容紹介
レトロで心温まる連作短篇ミステリー
1971年。元刑事・蓑島周平と元医者・花の夫婦の駐在生活も板についてきた頃。
新たな仲間、柴犬のミルも加わりのんびりした生活・・・
と思いきや、相変わらず事件の種はつきないようで・・・。
平和(なはず)の田舎町を、駐在夫婦が駆け回る!


小路(しょうじ)幸也さん(59歳) 初読みの作家さんです。
我町の図書館には68冊もあり、私と巡り合っていなかったようです。
シリーズものも沢山ありました。この本もかも?

駐在日記とあるので、男性目線だと、勝手に思っていたので
丁寧な柔らかい女性の語り口の小説で、少しビックリ。
「温かな筆致で読者からの熱い支持を得ている」とあり、納得です。

田舎のちょっとした事件?で、ミステリーってほどのものではなく、
村のお話が、「わかるわかる。田舎って、そうだろうなぁ~」でした。

駐在所の奥さんの日記を読んでいくにつれ、私はガサツだなぁ~と・・・・。
見習いたいですわ。まぁ~今更無理だよねぇ(笑)

この素敵な女性は、ひょっとして、作者さんの理想の奥さん像、女性像かしら・・・。
もう少し、彼の本を読んでみっかなぁ~ 否、みようかしら?(笑)



「ありえないほどうるさいオルゴール店」 瀧羽麻子 著
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内容紹介
「ごめんね」も、「ありがとう」も。時に音楽は、言葉以上に「想い」を伝えます--。
心の音楽が聴こえるという店主が、その不思議な力で、
傷ついた人の心にやさしい魔法をかける。号泣必至、幸せ運ぶ物語


瀧羽(たきわ)麻子さんを、もう少し読んでみたいと・・・。
思ったとおり最後は、ほんわか優しい気分になれる本でした。
7つの短編で寝る前に2作品ほど読む。丁度いい時間に、眠りにつけました。

誰にでも、心に留めている音楽があるのかもしれない。気づいていなくても・・・。
そして時に、救われることがあるのかもしれないと思えた。

私は?って思うと直ぐ「君の瞳に恋している」です。
次女の結婚式のキャンドルサービスの時にながれた。
ピンクのドレスとハート形のブーケ・・・可愛かったぁ~(笑)
これで一人での子育てが終わったと言う安心感もあったと思う。

他は・・・・高校時代(嫌だぁ~もう50年位前になるのね)
「ハートブレイカー」グランド・ファンク・レイルロードちょっと聞いてみた。
気持ちが若返るわ。いつも流れている訳ではないけれどもね。

本に戻ると、タイトル「おさきに」の熟年夫婦は、初めて会った時に、踊った曲でした。
彼女の方の一目惚れだったようですが、オルゴールを手にしたご夫婦は、
どちらが「おさきに」逝かれたとしても、聞けば大丈夫でしょう。

私と相方とは?だよね(笑)
2000年、初めて会った時、相方が食事の後に行ったカラオケで歌った曲?
覚えていませんが、ひと目ならぬ、一耳惚れしたのですわ(アハハ)

「女神のサラダ」 瀧羽 麻子 著
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内容紹介
土の匂い、太陽の光、作物が繋ぐ人との絆。いいじゃない、農業。
全国各地のさまざまな年代の農業に関わる女性を描いた八つの短編集

全国各地を舞台に、農業に関わる女性の想いと悩みを描いた、
一緒に泣いて、笑って、元気になれる短編集。


全国各地の農家さんに取材をして、書いたようで、とても丁寧に農業仕事を
書いていて、身近に感じ、表現していなくても読んでいて腰が痛くなりそう(汗)

仕事の辛さはあまり書かれていなくて、広大な大地に緑が一杯、空気がきれい。
ひとり黙々と・・・・周りはいい人ばかり・・・と、いいとこ取り(笑)

老婆心で家庭菜園経験だけでも、そんな甘くないよと言いたくなってきます(笑)
でも登場人物は皆、農業をやろうとする子や、している人なのでしっかり者で、たくましい。
素敵な女性ばかり。いいじゃない、農業と思えるすがすがしい本でした。

私が若かったら読んで農業に憧れるだろうか?
家庭菜園を、もう少しお手伝いしょうかな?とは思ったけど・・・
大恋愛しても、嫁には行けないだろうと思うわ(笑)

田舎に住んでいた高校時代、親の家庭菜園さえ、全く手伝っていなかった。
ありがたいとも思っていなかった。この年になって、美味しかったと思うし
どうしていたのだろうと、聞いておけばよかったと後悔する事柄です。


「クスノキの番人」 東野 圭吾 著
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内容紹介
その木に祈れば、願いが叶うと言われているクスノキ。
その番人を任された青年と、クスノキのもとへ祈念に訪れる人々の織りなす物語。


待ちに待った東野圭吾さん やっと借りられました。
読了したら次女に「もう読んだよ~面白かったよ~」と自慢しようと思っていた(笑)

ところが、今までと何か違う。事件も起きず、クスノキの秘密もなかなか解き明かされず
ページばかりが進む。でも、このまま読みすすめるしかない。東野圭吾さんだもの~
たぶん惹きつけられる何がが出てくるはず・・・・。

読了しましたが、初の「なんだかなぁ~」でした。なんだか満足感がない。
東野圭吾さんを読めば、読書の楽しみが復活だったのに。
私の感性が鈍くなってきたのでは?と・・・老化現象かと・・・・少し心配になる。

何を読めば満足できるのか?彷徨う仔羊ならぬババァ~になってきた。



「怖い患者」 久坂部 羊 著
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内容紹介
「我ながら毒気の強い作品ばかりで、あきれます」と、書いた本人もため息。
現役医師の作家・久坂部羊が描く、強烈にブラックな短編集!全5編


ほっこり本ばかりでなくて、たまに毒気の強い小説も、いいかと、
どれどれと読み出したが、ひどすぎ・・・・こんな人いそうで、怖い。
いつもの作家さんらしくない本で、嫌な気分で読んでいました。

天罰あげる・・・・いくつもの病院を渡り歩くドクターショッピング。
          患者に恨まれた医者は・・・。
蜜の味・・・・人の不幸は蜜の味とか言うけれども、自分の不幸を自分でつくるのは・・・。
ご主人さまへ・・・幸せのはず?何故おかしくなる?自己暗示?思い込み?
老人の園・・・・デイサービスの派閥?良かれと中立の立場をとった医者は・・・。
注目の的・・・・病気になって注目されて快感?大事にされるから?
        「虚偽性障害」「詐病」という病名あり。

5編を少々紹介してみたが、書いてみると大したこと無く感じるわ。
漂う雰囲気は伝わらないわよねぇ~(笑)


「リボンの男」 山崎ナオコーラ 著
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内容紹介
おとうさんはねえ、ヒモじゃなくてリボンだよーー
「時給かなりマイナス男」の専業主夫・常雄が、野川沿いの道を
3歳のタロウと歩きながら発見した、新しい“シュフ”の未来。著者新境地!


優しい日常小説。孫とのお付き合いに役に立てそうです(笑)
私としては、羨ましいほどの主夫と3歳児の楽しい会話の数々でした。
幼稚園にたどり着くまで、とても時間が掛かるのです。良い子育てだなぁ~

幼稚園児の孫が、お気に入りの傘をさせるから、雨の日が好きで
時間が掛かると娘も言っていたけど・・・。

今の世の中「主夫」という漢字も使われるようになって、
「ヒモ」だの「髪結いの亭主」などの言葉はもう死語になっているだろうか?
昔はいたような気がする(笑)

「主婦と主夫」どちらがどっちになっても、稼いでいない方も稼いでいる方も
同じ様に悩みどころがあるのです。わかるなぁ~。

母子家庭だったから手伝ってくれるだの、くれないだの不満を持たなくて良かったけど
バリバリ働いていた若かりし頃、家事をしてくれる人が欲しかったなぁ~。
その頃「主夫」はいなくて「主婦」が欲しいと言っていたわよ。26年位前?の話(笑)

元気な若かりし頃を思い出した1冊でもありました。





「十字架のカルテ」 知念実希人 著
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内容(「BOOK」データベースより)
心の闇を暴くミステリーの新境地! 罪を犯した本当の理由とは―
精神鑑定医・影山司が繰り広げる、究極の頭脳戦


「面白かったぁ~」と久し振りに自分の好みを再認識した(笑)
究極の頭脳戦で、一文を2度読みすることが多かった。
難しいと言うのではなく、確認したい欲求でついつい。あまにある。

昔は、夜中の1時でも2時でも読みたい所まで(最後まで)読んだものですが
流石に今は、目が疲れてPM11時には止めて寝ました。
続けて読むのは2時間が限度になったようです

精神鑑定医が、心神喪失でおこなった犯罪なのか
精神の障害の有無を鑑定する小説です。
医師が書いた本だから、多少実際の部分もあるかも?でも
フィクションだからねぇ~2重人格者も出てきて面白かった。

精神鑑定医の仕事は難しいと思う。正解はないと思うし
人の心は、計り知れないもの。


「ぷく ぷく」 森沢明夫 著
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内容(「BOOK」データベースより)
都会でひとり暮らしをしている恋に臆病なイズミ。
臆病なのは、誰にも明かしていない心と身体の傷があったから。
そんな彼女をいつも見つめているボク。
言葉を交わしたことはないが、イズミへの思いは誰よりも強い。


図書館に森沢明夫さんの新刊本が入っていたので、迷いもなく即予約。
やっと連絡があって、直ぐに取りに行って、直ぐに読みだした。
あれ?あれれれ?まさかの金魚目線の内容?ボクは金魚なのでした。
ぷく・・・・金魚のため息?? 
300ページ程の本ですが、半分程で久し振りのやめようか、どうしょうか?
森沢明夫さんですもの、最後まで読みましたよ。
後半盛り沢山の、あれれの急展開 面白かったです(笑)

最後のメッセージに「若くして星になってしまった大好きなお友達2人に捧げる」
とありました。だから、いつもとは少し違ったのね。深い悲しみの中で書いたのでしょうか。
愛するものは、生きているだけでいいもの・・・・。

悩み多き若い人が読むといいですね。
この歳になると、全ては終わった事で、ああすれば、こうすれば良かったと
今更悩みたくない。思い出したくない。上手く忘れた方がこの先幸せに暮らしていけます。

イズミの親友のチーコの座右の銘は「心は傷つかない。ただ磨かれるだけ・・・・。
チーコのママが言った言葉を大切にしています。この言葉はいいね。
トラウマになったとか言って、傷ついたと思い過ぎなきがする。




「猫を拾いに」 川上 弘美 著
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内容(「BOOK」データベースより)
恋をすると、誰でもちょっぴりずつ不幸になるよ。いろんな色の恋がある。
小さな人や地球外生物、そして怨霊も現われる。心がふるえる21篇。傑作短篇小説集。


寝る前に読む本には、短編集が私にはベスト。きれよく本を閉じれるから。
お風呂に入って9時には、布団の中。それから1時間余り本を読む。
目が疲れて、しっかり眠くなる。先が気になる面白い本は駄目だけれど(笑)


「猫を拾いに」のタイトルに惹かれて借りた本。5枚ページをめくったら、終わり。
面白いというより変な設定(なのが多い)。少子化が進み若い人が極端に減った町では
町内の人のお誕生日にはプレゼントを送らなければならない。人と人の絆を守るために。
プレゼントは使いまわしでもいい。だから使ってはならない。
ただし綺麗にラッピングして。この時代若い人は、お金の余裕がない。
プレゼントがなくて、森に猫を拾いに行く。森には動物がいっぱいいる。
猫は使い回しにしてくれないみたい。今度は自分用に猫を拾いに森にゆこう。

川上弘美ワールド炸裂というか、不思議な世界感、深くは考えない。
活字を追って楽しむ単なる娯楽。たまに読みたくなる。



「感謝離 ずーと一緒に」 河崎啓一 著
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著者 河崎啓一 1929年、札幌生まれ。
2019年5月、亡き愛妻の遺品を手放す心境を瑞々しく綴った
朝日新聞「男のひといき」欄の投稿が注目される


89歳の時、一つの新聞への投稿の反響から、この本まで出版された。
ただし、エッセイの書き方を20年余り、鍛えられたとありますけれども。
その投稿です。読んでみてください。

「感謝離」ずっと夫婦
妻が3月に亡くなった。世帯をもって62年、かけがえのないパートナーであった。
ともに暮らした老人ホームの収納棚に残された衣服の整理を始めた。つらいな。
「断捨離」という言葉が世に喧伝(けんでん)されてからずいぶん日がたつが、
いまだに衰えを知らない。なんのかんのと言っても、そう簡単に捨てられないからであろう。
寂しさを吹っ切らねばなるまい。妻の肌を守り、身を飾った衣装たちに「ありがとう」と、
一つ一つ頭を下げながら袋に移していった。「感謝離」という表現が頭をよぎった。
うん、こいつはいい。それにしても、よく着たもんだ。すっかり貫禄がついて古びている。
ほら、このパジャマなんか襟がすり切れているじゃないか。
捨てるのは切ないが、私が天国に行ったら一緒に新しいのを買いに行こう。
新陳代謝だ。ああ、これは「代謝離」だ。
気持ちが晴れた。棚から袋へ運ぶ手の動きがリズミカルになった。
62年のパートナーだった、と考えたのは誤りだった。2人の間に終止符は存在しない。
これからもずっと夫婦だ。どこまでも。いずれ会える日が来る。
会えば、まず出かけよう、ショッピングに。 (5月19日付朝刊リライフ面に掲載)


この本は、一人の男性のノンフィクションを読ませて頂いたという感じです。
とても夫婦愛の強い方だと思います。なかなかこんな方はいないと思いますけれども
読んでいて気持ちが良かったです。常に良い選択をされた様に思う。
『断捨離』のやましたひでこさんのテレビ番組に登場した方の本では?と
借りてみたらやはりそうでした。

この先も楽しく暮らせますように・・・。



「どこから行っても遠い町」 川上 弘美 著
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内容(「BOOK」データベースより)
捨てたものではなかったです、あたしの人生―。
男二人が奇妙な仲のよさで同居する魚屋の話、
真夜中に差し向かいで紅茶をのむ主婦と姑、両親の不仲をみつめる小学生、
そして裸足で男のもとへ駆けていった女…。
それぞれの人生はゆるくつながり、わずかにかたちをかえながら、ふたたび続いていく。
東京の小さな町を舞台に、平凡な日々の豊かさとあやうさを映し出す連作短篇小説

たまたま、川上弘美の大活字本シリーズを目にしたので、借りて読んでみました。
この様な本があることは、全く知りませんでした。
この本は、社会福祉法人 埼玉福祉会という事で発行していました。
高齢化社会になり、視力が衰えてくるのと、弱視障害者が増える傾向にあるからのようです。

ただ、大文字にすると、ページ数が増大、販売数が少ない事で
コスト高になるから、出版社では発行できないようです。
この本は『上』 税込み3300円『下』3190円 計6490円
ちなみに通常は、新品で単行本1650円 新品文庫本649円です。
とても個人では買えない本です。

わが町の図書館で大活字本シリーズで検索すると、なんと61冊ありました。
歳をとり本が読めなくなると辛いなぁ~と考えていましたが、
心強い味方の本があったと、喜んでいます。いつかお世話になる事でしょう。
今は、老眼鏡を新調したいと思っていますが・・・・・。

高齢者ですが、まだ普通の文字本の方が読みやすいです。
次々とページばかりめくって、内容が入ってこないように思う(笑)

この本の、どこかの人物の思考に私も同じと、自分を発見します。
的確に表現してくれていて、安心感を持ちます。


ベニシアと正、人生の秋に  正ありがとう。すべて、ありがとう」 梶山正 著
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【写真家・正さんが妻のベニシアさんとの日常を綴ったエッセイ144頁】
ベニシアから正へ、そして正からベニシアへ、愛のメッセージを伝える。
イギリスの恵まれた貴族の家に生まれながら、
既存の幸せのかたちにとらわれることなく自由を求めたベニシア。
その半生は、山あり谷あり、波瀾万丈の人生。
苦難を何度も乗り越えた人生には、同じように夢を抱き、
ベニシアを支えるかけがえのないパートナーがいた。


私達が、この田舎で暮らしだして、もう?まだ?・・・15年になります。
この生活が充実していて、を楽しいものになったのは、6年前に60歳で亡くなった友達と
TV 「猫のしっぽ カエルの手 京都 大原ベニシアの手づくり暮らし」の
ベニシアさんです。間違いない(笑)
ハーブを植えたり、飲んだり・・・新しい事に挑戦する気を持ったり
ベニシアさんと彼女には感謝しかない。

ベニシアさんの事は、TVで何度も観たりしていたので知っているつもりでした。
でも、想像以上に大変なくらしをしてきた人でもあったと思った。
この本の書き手はご主人なので、男性目線から違う感じも取れた。

今ベニシアさんは、アルツハイマーの様な難しい病気になっている。
ターシャ・テューダーさん(92歳没)の様になる人だと思っていた。
今年で70歳になるベニシアさん まだまだ若いのに残念です。

ベニシアさんのこれからの人生も幸せでありますように・・・。



「くらげが眠るまで」 木皿 泉 著
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内容(「BOOK」データベースより)
年上なのに頼りないバツイチ夫のノブ君と、
しっかり者の若オクサン・杳子の二人きりの楽しい生活。
時には前の奥さんとの思い出を間違えて口にして暗雲立ち込めたり、
突然お義姉さんが訪ねてきたり…二人にとってはドタバタだけど、そこには、
暗い夜道にポッと浮かんだ我が家の明かりのようなあたたかさが溢れている―。
幸せな笑いに満ちた、木皿泉の初期傑作コメディ!


1998年11月から1999年1月まで放送された「くらげが眠るまで」のシナリオブックです。
夫婦2人しか出てこなくて、夫ノブ君をイッセー尾形、妻杳子さんを永作博美で放送。
年の差夫婦で、掛け合いのみなのですが、とても面白くて笑えた。
こんな夫婦だと客観的にみて楽しい。でも本人たちはそんな事なくて
仲良く暮らそうと必死なだけで、そこが笑える(笑)

木皿泉の初期の作品を、約20年後の2019年に初版するのって凄い。
YonTubeで「すいか」は少し観たけど、木皿泉さんのテレビドラマもっと観たいわ。
「昨夜のカレー、明日のパン」良かったから。
木皿泉を知るのが遅すぎたのね。 


「虚ろな十字架」 東野圭吾 著
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内容(「BOOK」データベースより)
別れた妻が殺された。
もし、あのとき離婚していなければ、私はまた遺族になるところだった。
東野圭吾にしか書けない圧倒的な密度と、深い思索に裏付けられた予想もつかない展開。
私たちはまた、答えの出ない問いに立ち尽くす


今まで東野圭吾さんの本は、「あぁ面白かった」で終わっていたように思うが
今回のは、死刑について深く考えさせられるもので、まさに答えの出ない問いでした。
子供や孫を殺されたなら、犯人は死刑にして欲しいと普通に思うから。
死刑にならなければ、私が殺してやると思うから。

この本を読んでいる途中に、北海道新聞に「日本の死刑制度」というコラムを目にする
海外では、特に先進国では死刑制度は廃止・停止が多いという。
米国では約半分の州が廃止・停止しているそうです。
「死んでお詫びをする」という「日本の文化」があるから、正当化できるのか?とあるが
確かにお侍が切腹するシーンとか、子供の頃から普通にあった。
普通の感覚ではもういけないのかもしれない。

「土下座」も日本の文化か?
土下座したら許されると思ってんのか!みっともない!としか、もう思わないけど。

話しを本に戻すと、やっぱり答えはでない。で、この本を読んで
一つ思ったことは、正義を貫くのがいいとも思えなく、許す人になりたい。
許せば何かか変わったかもしれない。